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目次
脱衣所に落ちる柔らかな気配
脱衣所に入った瞬間、外の冷たい空気がふっとほどけていく。
肩にかけたタオルの重さが心地よく、
衣服を外していくたびに、肌が静かに空気へ馴染んでいく。
髪をほどいたときの“さらり”と落ちる音が、
この部屋だけにある柔らかさをさりげなく強調する。
光が肌を淡くなぞり、
呼吸がひとつ深くなるたびに、
温まる前の独特の緊張がゆっくり溶けていく。
扉に触れた指先が告げる変化
浴室の扉には軽く曇りがつき、
その奥から柔らかな湿度が漂ってくる。
彼女はタオルを胸元へ寄せたまま、
そっと扉に指先を触れる。
冷えが残っていたその指先に、
向こう側の温度が“じん”と伝わる瞬間。
ほんの少し息が揺れ、
その揺れに合わせて髪がゆるく揺れた。
まだ扉を開けていないのに、
すでに空気が変わりはじめている。
湯気の中で自分だけのとろけるような時間を過ごす
扉を開けた途端、
温かい湯気が彼女を迎えるようにふわりと広がった。
浴室の灯りが柔らかく反射し、
湿度をまとった肌が静かに“艶”を深めていく。
髪が湿気で少し重くなり、
首筋に沿ってゆっくり落ちる。
その動きに合わせて、
彼女の息づかいがあたたかく混ざり合う。
シャワーを指でひねる音、
滴が床に落ちる小さな響き、
肌へ広がる温度差。
すべての気配が、
“とろけるような時間がここからはじまる”
という合図のようだった。
🐻🐻
























