目次
どうして、こんなに興奮してるんだろう。
ただ、じっと立って見下ろしてくるだけの彼女。
でも――その視線が、冷たくて、鋭くて、なぜか心をざわつかせる。
真っ白なブラウス、赤いリボン、そして…ピンと張った黒タイツの脚。
ほんのわずかに見えたその奥に、支配と屈辱の匂いを感じてしまう。
しゃがんでも、覗いても、絶対に届かないライン。
なのに、僕の心は勝手にその先を妄想してしまう。
もしかして、僕の存在なんて最初からどうでもいいのかもしれない。
ただの視界のゴミ。そんなふうに思われてたら、最高だ。
言葉もなく、睨まれる。
でもその沈黙が、いちばん効く。
拒絶と無関心の中にある、ひりついた快感。
これは完全に僕だけの妄想かもしれない。
でも、黒髪ぱっつんの制服女子に見下ろされて踏みつけられる夢は、
今この瞬間、間違いなくここにある。














